着床不全

婦人科疾患による不妊治療

受精卵は得られるのに妊娠に至らない症状を「反復着床不全」といいます。
当院では、阻害因子を調べるために子宮の検査を行います。

着床とは

妊娠の成立には、排卵、受精、着床というプロセスが、とどこおりなく進行する必要があります。
まず、成熟した卵子が卵巣から飛び出し(排卵)、この卵子が卵管に取り込まれ、卵管膨大部で精子と出会い、結合します(受精)。
このようにしてできた受精卵は、分割をしながら卵管の中を通って子宮の方に運ばれ、子宮内膜(子宮の内側の粘膜)に接着し、潜り込みます。
これが着床です。

反復着床不全

着床の成功には、受精卵と子宮内膜がともに良い状態にあることが必要です。
最近の体外受精の進歩によって、よい受精卵が得られるのになかなかうまく妊娠できない、いわゆる"反復着床不全"の病態が徐々に明らかになってはきました。
当院では、反復着床不全に関わる子宮因子の診断と治療を目的とし、子宮内膜ポリープ、子宮内膜炎、子宮内腔癒着、粘膜下子宮筋腫などの有無を調べます。

当院での検査内容

ヒステロファイバースコープ

子宮入り口より子宮鏡という細いカメラを入れ、カメラの先から液体を注入しながら子宮腔内を拡大し、ポリープや筋腫等の有無を調べます。
子宮腔内を直接観察するので超音波で診断が難しい小さな病変を診断するのに適しています。

ヒステロファイバースコープ

内膜生検

キュレットゾンデという細い器具を用いて子宮内膜を少量採取します。
特別な病理検査という方法を用いて、異常な子宮内膜の炎症が無いかどうか調べます。

当院の検査をご希望の場合は、お問い合わせの上、不妊診療の時間帯にお越しください。
診療時間は、こちらでご確認ください。

キュレットゾンデ

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