当院での検査

当院の男性不妊外来では、問診、視診・触診、精液検査、ホルモン検査などを行います。

問診

過去にかかった病気や現在の性交について、また、勃起障害(ED)やセックスレスなどがないかを確認します。

視診・触診

オーキドメーター(プラスチックでできた精巣の模型)や超音波による精巣容量の確認、触診による精巣上体炎、精索静脈瘤の確認などを行います。

精液検査

採精(マスターベーションで精子をとること)し、精子の数や運動率などをチェックします。

精液基準値(WHO 2021年)

精液量 1.4ml以上
精子濃度 1ml中に1,600万以上 
運動率 42%以上
総運動精子数 940万
前進運動率 30%以上
正常形態率 4%以上
奇形数 96%未満
白血球数 1ml中に100万個未満

スパームテスト所見用紙

精液検査の結果を記入してお渡ししています。

スパームテスト所見用紙

マクラーカウントチャンバー

精液中の精子数の計測・運動性の測定に用います。

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尿中精子検査

精液検査をした時に精液量が少ない場合や、精液が出ない場合に射精後の尿を採取し、膀胱に精子が逆流していないか調べます。尿中に精子が多数発見される場合は逆行性射精と診断されます。

ホルモン検査

血液検査により、男性ホルモン(フリーテストステロン)・卵胞刺激ホルモン(FSH)・黄体化ホルモン(LH)・プロラクチン(PRL)などの量を測定します。
精巣の造精機能に異常がある場合、血中のテストステロンは低下し、FSHやLHが上昇します。FSH値の異常は造精機能障害、PRL値が高い場合は、視床下部や下垂体疾患の可能性があります。