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Vol.4 (発行:2016年4月24日)

勉強会・カンファレンス・学会情報

N.H.K.生殖医療研究会

N.H.K.生殖医療研究会: 2015年3月4日

勉強会に参加し、発表を行いました。

「未婚女性の排卵誘発から卵子凍結における技術的課題」

(田口 早桐)

第47回 関西アンドロロジーカンファレンス: 2015年3月9日

カンファレンスに参加し、発表を行いました。

「3種類の精子凍結融解技術の比較」

(Louise Kate Young、田口 早桐、林 輝美、船曳 美也子、多田 佳宏、苅田 正子、岩木 有里、中村 嘉孝)

第67回日本産科婦人科学会学術講演会: 2015年4月9~12日

学会に参加し、発表を行いました。

「The effect of time between semen collection and swim-up on the fertilization and blastocyst rate during conventional IVF」

(船曳 美也子、田口 早桐、林 輝美、多田 佳宏、岩木 有里、苅田 正子、中村 嘉孝)

オーク会不妊ブログより(抜粋)

反復不着床と慢性子宮内膜炎

Prevalence of chronic endometritis in repeated unexplained implantation failure and the IVF success rate after antibiotic therapy, Ettore Cicinelli, Itay, Human Reproduction, Vol.30,No.2 pp.323-330, 2015

2009年から2012年の間の反復着床不全、または、形態良好胚を11個以上もどしても着床しなかった256例のうち、肥満因子、男性因子などをのぞいた106例について分析しています。

手順としては、まず、子宮鏡にて慢性子宮内膜炎(CE:chronic endometritis)疑いを診断した後、組織診でCEを診断します。
子宮鏡でCE疑いと診断された70名のうち61名が、組織診でCEと診断されました。
CEと診断された組織を細菌培養したところ、45%に陽性がでていました。
組織診でCEと診断された方に抗生物質を投与したところ、治った群と治らなかった群では、治療後6か月以内の着床率、出産率が有意に改善しています。

つまり、反復不着床の方で、CEを見つけるには、まず子宮鏡検査が有効なこと。
そして、組織診でCEと診断されたら、抗生物質の内服が有効であること、が証明された論文でした。
当院でも、反復不着床の方に、子宮鏡検査を用いて、慢性子宮内膜炎の有無の診断を行っており、必要があれば、抗生物質を投与しています。
また、炎症がなくても、内膜再生術を加えることで、以後数周期の着床率があがっています。(抜粋)

患者様からのお便り

◆その節は大変お世話になりなした。心より感謝しております。3月10日元気に誕生しました。
今、幸せ一杯ですが、約2年間の治療中、不安と期待の中で自分の仕事も忙しく辛い時がありました。
治療のなかで挫けそうになった時、もう赤ちゃんは出来ないかもと思い、先生にたずねたところ「僕は、出来ると思うけどね。」とおっしゃっていただき頑張る事が出来ました。

その一言は、どんなにか心づよく励まされました。

また、急な切迫流産で夜遅く対応して頂いた時、入院時など看護婦さんをはじめいろいろと親切にしていただき、不安でいっぱいでしたがのりきれました。
培養士さんが大切に育ててくださった卵こんなに大きくなりました。皆さま本当にありがとうございました。
沢山の方々に大切にしていただいたわが子を大事に育てていきます。またお伺いすると思います。その時はよろしくお願いいたします。

不妊に関する主なニュース

ホルモン使わぬ避妊薬、不妊治療に期待…受精 に必須、認識タンパク質の構造・作用を解明(6/20)

東京大学大学院薬学系研究科の研究グループは、受精にかかわるタンパク質で、精子表面にある「イズモ」と卵子表面にある「ジュノ」、そして両者の複合体の3パターンについて詳細な立体構造を明らかにした。

この結果、精子と卵子の結合がどのような相互作用によって起こっているのかが分かり、イズモとジュノの結合を阻害するようなホルモンを使わない新しい作用機構の避妊薬の開発などが期待されいる。一方で、膜融合の過程には、複合体の構造変化や未知の分子が関与している可能性があり、さらに詳細なメカニズムの研究が必要という。これらの分子を測定するなどの研究は不妊治療に役立つと考えられている。

不妊検査「男女一緒に」は4割どまり…男性側が遅れる傾向(6/20)

今年1~2月、厚生労働省研究班が男性不妊に関するアンケートをインターネットで実施し、男女333人から回答を得た。精液検査を受けたのは297人。
うち3割近くは「精子がゼロかそれに近い状態」で、「ほとんど問題なし」とされたのは約1割。

精液検査を受けた人(297人)のうち、時期を尋ねると、「女性の検査と同時期に受けた」が116人(42%)で、「女性が検査を受けた後」が129人(47%)、「男性が先」と答えた人も28人(10%)いたが、約半数は女性が先に検査を始めていた。

不妊の原因は男女半々とされる。研究班では「原因に気づくのが遅れるほど、不妊治療の期間が長くなる治療を始める時は必ずカップルそろって検査を受けてほしい」と呼びかけている。

Staff紹介

看護師 山口 香織

看護師 山口 香織

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座右の銘 為せば成る 為さねば成らぬ何事も
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