乏精子症や無精子症などが原因となる不妊は、一般に思われているより割合が高く、不妊症全体の1/3が男性不妊といわれています。
乏精子症の場合には、程度に応じて、精子を濃縮して人工授精をしたり、卵子に精子を直接注入する顕微授精を行ったりします。
また、精液検査で精子がみつからない無精子症の場合でも、精巣上体や精巣から精子を探します。
当院では、MESA(精巣上体精子吸引術)、TESE(精巣内精子採取術)や、少しでも多くの精子を採取できるように、全身麻酔でのMD-TESE(手術用顕微鏡下での精巣内精子採取術)も行っています。精巣から取り出した小さな組織の中から一匹の精子を取りだすために、エンブリオロジストが何時間も探し続け、見つけた精子でICSI(顕微授精)を行います。
通常は日帰りの可能な手術ですが、体調がすぐれないときや、ご希望によっても、入院が可能です。また、術後の急変にも24時間体制で対応しています。