エンブリオロジストからのメッセージ

急速な進歩をとげる生殖医療の分野で、私たちエンブリオロジストは、日々、技術の研鑽に努めています。
世界で認められた最高水準の機器や培養液を用い、学会認定の生殖補助医療胚培養士をはじめとするスタッフが、みなさまからお預かりしている大切な受精卵を育てます。

受精卵は命のはじまりです。ひとつひとつの受精卵は呼吸し、栄養を吸収しながら育ちます。
このデリケートな存在を取りまく環境を、注意深くコントロールすることが私たちの仕事です。

もちろん、トレーニングは欠かせません。
当院では、ベテランも含め、全てのエンブリオロジストに定期的なトレーニングが義務付けられています。
私たちは、常に安定した技術水準を保つよう、あらゆる操作を繰り返して練習します。
マニピュレータと呼ばれる装置を使い、指先の繊細な動きでコントロールしながら、右から左へ、左から右へ。
ただ、ひたすら何時間も同じ操作を続けます。

トレーニングは、夜更けまで続きます。
体が、全ての動きを覚えてしまうまで。手が、自然に動き出すようになるまで。
そして指先が、小さな命の息づかいを感じ取るようになるまで。
一個の受精卵から始まる生命の誕生を、私たちは見守りつづけています。

エンブリオロジスト

体外受精の舞台裏
培養室から体外受精の舞台裏を様々な角度からご紹介いたします。