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Vol.6 (発行:2015年8月20日)

学会情報

オーク会は、不妊治療における最新の情報や技術を得るとともに、当院での研究成果を発表するため、国内外で行われる学会に積極的に参加しています。

第39回 日本遺伝カウンセリング学会学術集会: 2015年6月26~28日

第39回 日本遺伝カウンセリング学会学術集会

カンファレンスに参加し、発表を行いました。

「不妊治療患者の卵胞期中における血清及び卵胞液中のα-klotho値測定に関する遺伝カウンセリング上の意義」

(Taguchi S, Funabiki M, Nakamura Y)

オーク会不妊ブログより(抜粋)

アンタゴニスト法でAMHの予測性

Ovarian response prediction in GnRH antagonist treatment for IVF using anti-Mullerian hormone : O.Hamdine The Neatherlands H&R Vol.30,No.1 pp170-178 2015

 

体外受精で調節卵巣刺激するとき、個人の反応性に合った調節刺激が望まれます。

一つは、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)をおこさないようにするため。もう一つは、低反応をさけるためです。

今まで、反応性を予測するマーカーとして、ロングプロトコールではAMHが最も有効であるという論文は多く、アンタゴニスト法では数本だけでした。今回は、アンタゴニスト法でAMHの予測性の正確さを確認しようというものです。 


2006年から2011年の間に行われた487人のセトロタイド法を用いた初回のIVF時での卵胞数などを調べ、前もってとられたAMHとの相関を調べました。4~15個を至適採卵数と考え、3個以下をlow responder 16個以上をhigh responderとしています。採卵数と年齢、BMI、AMHではAMHが最も相関していました。さらに、AMHとBMIを組み合わせるとより正確に判定できました。また、AMHは低反応よりも高反応をより正確に指摘できました。(抜粋)

経済的に、何歳で卵子凍結をするのが効果的か

Optimal timing for elective egg freezing Tolga B. Mesen,M.D.,North Carolina : Fertility and Sterility Vol.103, No.6, June 2015 1551-1556

 

アメリカは日本と異なり、医療費が高額なのは世界的にも有名です。体外受精、卵子凍結といった生殖医療でも同様です。ですから、体外受精では、1回での成功率を上げるために、胚を2つ~3つ戻すことをしばしばしており、そのため双胎の早産でNICUにかかる費用が問題になっています。そのためアメリカでは、着床前スクリーニングし染色体正常の胚を一つもどしたら最も効率がよい、と、いかにコストを抑えながら結果をだすか、という発表がしばしばされます。


今回は、年齢25~40歳までの女性が、どの年齢で、卵子凍結をしたか・またはしなかった場合、その3年後5年後7年後に、妊娠を試みて結果をえられたかどうか、また、そのときかかった費用はいくらかを、いろいろな統計結果からモデルを作って計算しています。
それによると、卵子凍結の費用対出産効果が最も高かったのは、37歳で卵子凍結し、7年後の44歳で妊娠をトライした場合、51%の出産率で$12,910かかり、37歳で卵子凍結しなかった場合の7年後は21.9%の出産率で$2,111となっています。そして、32歳以降であれば何歳でも、その7年後の出産率に10%以上の差がでていました。

不妊患者のデータが入っていないとか、卵巣予備力が低い人ははいっていないなど、統計モデルがシンプルすぎるのが問題ですが、一つのデータとして参考にはなりそうです。(抜粋)

患者様からのお便り

◆長い不妊治療に苦しみ「これが最後」と貴院でセカンドオピニオンを受け、お世話となり一度で妊娠。そして無事に出産まで迎えられ今でも夢のようです。

今のところ目だった障害なども見受けられず元気一杯で大変可愛い子です。本当にありがとうございました。まだ凍結受精卵が3つもあるので、またお世話になるかもしれません。

 

◆平成26年1月に初めて診察に伺い、1年後に無事出産することができて本当に幸運でした。45才で妊娠、46才で出産と周りにビックリされています。

体力的に大変ですが、毎日幸せを感じつつ育児に励んでいます。先生と看護師さんに感謝しております。ありがとうございました。

不妊に関する主なニュース

高齢流産:たんぱく質「コヒーシン」減少が主原因(7/2)

理化学研究所などの研究グループは、妊娠時の年齢が上がると流産やダウン症児出生の頻度が増すのはコヒーシン(卵子内の染色体同士を結びつけるたんぱく質)の減少が主な原因として考えられることを発表しました。
卵子は老化するとコヒーシンが減少することは分かっており、コヒーシンが不足することによって卵子の染色体の分配が異常をきたすとみています。今後研究を進め、なぜ加齢に伴ってコヒーシンが減少するのか調べていく、と同研究グループのチームリーダーは述べています。

iPSで人の精子や卵子のもと作製に京大が成功(7/17)

京都大の斎藤教授らが、人のiPS細胞から精子や卵子のもととなる始原生殖細胞を作ることに成功しました。将来、試験管内で精子や卵子を作れるようになれば、親から子が生まれるしくみの解明に役立つとしています。
今後は人の精子や卵子を作る技術を開発する計画ですが、文部科学省は人のiPS細胞から作った精子や卵子を受精させる実験を禁じているため、斎藤教授は「受精の実験を進めて良いかどうかは社会的な議論が必要になる」と話しています。

Staff紹介

臨床検査技師・胚培養士 小畠 美智子

臨床検査技師・胚培養士 小畠 美智子

趣 味 読書・映画鑑賞
好きな言葉 ありがとう
好きなこと お笑い番組を見ること
メッセージ

胚培養士は患者様の大切な卵をお預かりする仕事です。
皆様が一人でも多くお子様を授かる事ができるよう、培養士一同日々努力しています。
卵について質問があれば、いつでも青い制服を着た培養士にお声掛けください。