
テストステロンが低い値の場合、低ゴナドトロピン性性腺機能低下症です。下垂体という脳の一部の機能が低下しているために、精巣の状態が悪く、精子が作られません。
一定期間注射をすることにより、精子の改善を認めます。公費負担があります。
テストステロンが正常な場合は、副腎の異常が疑われます。泌尿器科での診察が必要になります。
精巣内の細胞の状態が悪く、テストステロンが分泌されず、精子も形成されない状態です。原因は様々ですが、この場合、精液中に精子が存在しないか、あったとしても、非常に少ないことが多いです。
精液中に精子を認める場合は、体外受精で顕微授精を行います。精液中に精子を認めない場合は、MD‐TESE(顕微鏡下精巣内精子採取術)で直接精巣内の精子を確認します。
また、病理検査で、精子を作る細胞(セルトリ細胞や精子細胞)の確認が必要です。
PRLは精子形成を妨げるホルモンです。下垂体腫瘍や薬の内服具合により増加します。
ある程度値が高い場合はさらに脳の検査が必要です。