イギリス BBC制作のテレビドラマ”高慢と偏見”

イギリス BBC制作のテレビドラマ”高慢と偏見”

医師の田口早桐です。

最近、1995年にイギリスのBBC制作のテレビドラマで大人気となった、Pride and Prejudice(高慢と偏見)のDVDを観ました。
全部で6時間ですが、テンポが速く、物語の展開が面白く、2日間で観てしまいました。

内容は、18世紀のイギリスの片田舎を舞台に、主人公であるベネット家の次女エリザベスが、高慢な態度の資産家の独身男性と、誤解と偏見を乗り越えて結婚に至る、という話です。

映画やドラマは観る人により視点が様々だろうとは思いますが、私の場合、職業柄か、女性の置かれている状況に目がいってしまいます。
そして、特に妊娠にまつわることに敏感です。

このドラマのなかに、妊娠は出てきませんが、舞台となった18世紀のイギリスは、女性が自立することは無く、金持ちの結婚相手を見つけることが全て、という状況です。
結婚できなければ一生涯実家に居候状態。結婚に対する切実な感じは、今とは比べ物になりません。
まさに、婚活。死に物狂いの。

ですから、このドラマの最後にエリザベスが資産家青年と結婚したときも、恋が成就したというよりは、あー、やっと金持ちと結婚できたね、という安堵のほうが大きかったのは、私だけでしょうか。

それに比べて、今はなんと女性にとってやりやすいことか。
結婚なんてしたければすればよし、仕事も趣味も友人もあり、充実した独身生活を謳歌している人も少なくありませんこの時代、この日本に生まれたことに、しみじみ感謝したいところです。

ところで、現在のいわゆる「結婚適齢期」っていくつなんでしょうか。
以前は「25歳クリスマスケーキ説」というものもありましたが、今は使いませんね、この表現。
初産平均年齢が30歳を超えた今となっては、なんかしっくりこないのでしょう。

しかし!今も昔も変わっていないのは妊娠および出産適齢期。コレだけは、変わらないのです。
40代50代で外見は十分若々しいのに、なかなか不妊治療が進まないことも多いです。
体のほうも、もう少し進化してくれればいいのに、追いついて来れないようですね。
ま、しばらくその分、技術の進歩で補うしかないでしょうね。頑張りましょう。