Oak Journal Review: 胚の質および倍数性、移植成績は胚盤胞の性別で異なるのか?

Oak Journal Review: 胚の質および倍数性、移植成績は胚盤胞の性別で異なるのか?

検査部の奥平です。
12月13日に院内で開催された勉強会より、論文紹介(Oak Journal Review)の内容をお届けします。
今回ご紹介する論文は、

Embryo quality, ploidy, and transfer outcomes in male versus female blastocysts.
Moutos CP, Kearns WG, Farmer SE, Richards JP, Saad AF, Crochet JR.
J Assist Reprod Genet. 2021 Sep;38(9):2363-2370.

です。

胚(受精卵)の性別は、卵子と精子の受精時に決まります(ヒトの染色体の構成については動画内で説明しておりますので、そちらをご参考にしてください)。簡単に説明しますと、卵子(X染色体のみ)にX染色体を持つ精子が受精すると女性(XX)、Y染色体を持つ精子が受精すると男性(XY)となります。では、性別が異なる胚において、それらの胚の質や妊娠率にも違いは見られるのでしょうか?これは多くの方が興味を持つテーマだと思います。
そこで本論文では、男性胚盤胞と女性胚盤胞を比較し、胚盤胞の品質(グレード、胚盤胞形成日)、染色体正常率、選択的単一胚移植の結果に違いがあるか検討しています。

詳細は動画をご覧ください。