日本生殖医学会学術講演会で発表しました

日本生殖医学会学術講演会で発表しました

医師の太田岳晴です。

第62回日本生殖医学会学術講演会で着床に関するセッションの中でERA(子宮内膜着床能)について発表してきました。

発表内容は体外受精にて化学流産を繰り返す方にERAを行い着床可能と考えられる日に移植日をずらし妊娠、出産に至った症例についてです。

化学流産は本来、着床はしているためERAは不要なのでは?と考えられていましたが、今回化学流産を繰り返す方にもERAは有効である可能性があることが分かりました。

今まで子宮内膜が着床可能な状態であるかの判定の為に子宮内膜日付診という検査を行っていました。
この検査は子宮内膜を一部採って顕微鏡で組織の形態を見ることで子宮内膜の着床能を判断していました。
しかしこの従来の検査法では正確な子宮内膜の着床能を判定できないことがわかってきました。

従来の着床能検査と比べERAの新しいところは子宮内膜組織からRNAを抽出し子宮内膜に発現する着床に関わる236個の遺伝子を分析していることです。着床の時期を正確に特定できるため、その方に合った胚移植に最適な時間がわかります。
適正な日に移植日をずらすことにより妊娠率が約25%上昇すると言われています。子宮内膜組織から採取した検体からRNAを抽出し、子宮内膜受容能に関連する236個の遺伝子発現を分析します。

反復着床不全のように胚を移植しても妊娠反応陰性が続く方だけでなく化学妊娠を繰り返すような不育症の方にも是非、ERAを行うことをお勧めします。