日本卵子学会に参加しました

日本卵子学会に参加しました

培養士の吉川です。

先月の25日、26日の2日間、日本卵子学会に参加しました。
当院の発表は、「胚移植時におけるハードカテーテルの種類がIVF結果に及ぼす影響」というものでした。通常の胚移植ではソフトカテーテルを用いて移植しますが、ソフトカテーテルが挿入しづらい症例ではハードカテーテルというすこし固いチューブを使います。

今回の発表では、そのハードカテーテルの中でも通常のものと内筒部分のより柔らかいもので、移植後の妊娠率、着床率を比較しました。結果としては、より内筒部分の柔らかいチューブの方が移植後の妊娠率、着床率ともに高い結果となりましたが、移植時の出血の有無など他にも検討すべき要素がありますので、今後も検討していこうと思います。

日本卵子学会では、実際に胚培養の現場で行われている手技についてや、発生の分子機構など各項目に分かれて発表があるのですが、今年は総じてタイムラプスインキュベータを用いた研究が多かったように感じました。

タイムラプスインキュベータとは、インキュベータの中にカメラが設置されていて卵の様子を24時間撮影できるという機械で、付属のコンピュータでいつでも卵の発育状態を見ることができます。通常培養器から出して顕微鏡で観察しなければわからない卵の状態が、このシステムを利用すれば培養器から出さずにいつでも見ることができるという画期的なシステムです。
今回も、day4の夜の時点で胚盤胞になっている胚のその後の発育など、タイムラプスならではの発表もあり、非常に参考になりました。