2026年9月17日から19日まで、函館市で開催された「日本産科婦人科内視鏡·ロボティクス学会」の学術講演会(※1)に参加してきました。
このたび、この学会でもっとも栄誉ある「杉本賞」という賞をいただきました。本会の初代理事長である杉本修先生の名を冠した賞です。受賞に伴って記念講演を行う機会に恵まれましたので、ご報告させていただきます。


子宮内膜症の治療に取り組んできた30年
私が前任の大学病院で「子宮内膜症外来」を開設したのは1999年のことです。当時はまだ、子宮内膜症を専門に診る外来はめずらしいものでした。以来、お薬による治療と並行して、体への負担が少ない腹腔鏡(お腹に小さな穴をあけて行う手術)を用いた治療に力を入れてきました。
2011年からは、他の病院で「治療が難しい」と言われるような、進行した子宮内膜症の患者さんにも数多く向き合ってまいりました。海外で学んだ技術をもとに、病巣をできる限りしっかり取り除く腹腔鏡手術を実践してきました。
また、子宮内膜症の手術後の再発を予防するためのお薬の使用法についても研究を行い、その成果はヨーロッパの診療ガイドラインにも取り入れられました。日本発の研究が世界の治療の考え方に役立てられたことは、大変うれしく思っております。
「安全で確実な手術」を広めるために
2015年からは、産婦人科内視鏡手術を専門的に行う医師を認定する技術認定制度の運営にも携わってまいりました。これは、派手さや難しさを競うためのものではなく、「安全で確実な手術を行える医師」であることを証明するための仕組みです。全国の若い医師たちが安心して技術を磨けるよう、審査の仕組みをより良いものにする取り組みを続けています。
今も、皆さまの診療を続けています
大学を定年退官し、オーク会に勤務させていただいている現在、シェーバーと呼ばれる細い子宮鏡(細径硬性子宮鏡)を用いた子宮内膜ポリープ切除術(※2)(※3)を行っています。子宮内膜ポリープがあると受精卵が着床しづらいことがわかっています(※4)。これは、約5年前に日本に導入された新しい技術で、体への負担が少ない日帰り手術を可能としています。これによって妊娠率が上昇する(※5)ことをいち早く報告してきました。
長年の経験を活かし、これからも一人ひとりの患者さんに合った、安心できる治療をご提供してまいります。
「生理痛が重い」、「なかなか妊娠しない」、「健診で子宮内膜症や子宮内膜ポリープを指摘された」など、気になる症状がある方は、どうぞお気軽に当院までご相談ください。当院の専門チームが、妊娠への最適な方法をご提案します。
※1:https://www.congre.co.jp/jsgoe2026/
※2:https://www.oakclinic-group.com/blog/2024/03/06/endometrial-polyps-and-chronic-endometritis/
※3:https://www.oakclinic-group.com/blog/2025/02/20/endometrial-polypectomy-significantly-improves-pregnancy-rate-part1/
※4:https://www.oakclinic-group.com/implantation/04a_polyp/
※5:https://www.oakclinic-group.com/blog/2026/02/18/endometrial-polypectomy-significantly-improves-pregnancy-rate-part2/
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