ミズイロと学ぶ!体外受精をお休みした周期に自然妊娠!のなぜ?(前編)

ミズイロと学ぶ!体外受精をお休みした周期に自然妊娠!のなぜ?(前編)


「○月生まれにしたい」
「復職のタイミングを考えたい」
「きょうだいの学年差を考えたい」

そんな理由から、移植日を調整しながら体外受精を進めるご夫婦もいます。

前回の『移植日で産月は決められる?』では、移植日と出産予定日の関係についてお話しました。

ところが実際には、

「治療をお休みしていたら自然妊娠した」

ということが起こることがあります。

「体外受精をしていたのに?」
「自然妊娠することってあるの?」

今回は、体外受精で妊娠しなかったのに自然妊娠!?という不思議について、ミズイロと一緒に考えていきましょう。

体外受精中でも自然妊娠することはある?

体外受精をしているからといって、自然妊娠ができないとは限りません。

たとえば、ひと通りの検査をしても妊娠を妨げている要因や原因などが見つからなかった、いわゆる原因不明不妊や軽度男性不妊などでは自然妊娠することがあります。
閉経している、両側の卵管が機能していない、射出精液に精子が全くいないなどの場合、「絶対不妊」といわれることもありますが、これも絶対と断言することは難しいものです。
これに対して不妊治療で妊娠の可能性がある状態を「相対不妊」といいます。
つまり、不妊症と診断され、体外受精を必要としても多くは妊娠の可能性を秘めた「相対不妊」で、「絶対に妊娠できない」カップルはとても少ないといえます。

なぜ「体外受精お休み中」に妊娠することがあるの?

妊娠が成立するまでには、射精・排卵・受精・着床が滞りなく起こることが必要です。
検査では、ホルモン検査や超音波検査、卵管造影検査、精液検査、そして妊活歴などから、「どこに問題があるか」を調べ、「どの方法なら妊娠が可能か」「より短い期間で妊娠が可能か」などから治療法を選択して計画していきます。
ただ、検査は妊娠成立までのプロセスのすべてを調べることができません。
たとえば、排卵された卵子を卵管采がピックアップできるか、卵子や精子、胚の質、胚の発育の様子、また着床が起こっているかなどについては調べることができません。
これらは、体外受精をすることで、ある程度を知ることができますが、それはすべてではありません。
体外受精は、受精の場を体外で提供し、より受精しやすいようにサポートすることで、胚の発育を見守り、子宮へ戻すことで妊娠を目指します。つまり本来、卵管の中で起こることを体外で行うというバイパス的な役割をするのです。
ひと通りの検査をしても問題がない場合、卵管の中で卵子と精子が出会ってないかもしれない。受精が完了していないのかもしれない。胚が順調に発育していないのかもしれないなどが考えられるため、その部分を体外受精で補うのです。
多くの周期で、このようなことが実際に起こっていても、なかには全ての条件が揃う周期がある可能性もあるのです。
それが、これまでの治療の効果が継続しているケースもあるでしょう。しかし、その効果も一律にどのくらいとはいえません。それは個人差の多いことだからです。

引用元:漫画「胚培養士ミズイロ」おかざき真里 小学館 週刊スピリッツ連載 単行本第8巻第43話より

では、こうした「想定外の妊娠」は、ストレスや気持ちの影響と関係しているのでしょうか。
次回、後編では、その点について考えていきます。

<<ミズイロと学ぶ!移植日で産月は決められる?(後編)

次回へ続く

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