ASRM(アメリカ生殖医学会)で発表しました

ASRM(アメリカ生殖医学会)で発表しました

エンブリオロジストの天野です。

10/13から4日間、ASRM(アメリカ生殖医学会)に行ってきました

培養室からは、“PRE-TREATMENT WITH DBC-AMP AND IBMX IMPROVED OOCYTE MATURATION IN IVM PROCEDURE” という演題で、当院独自のレスキューIVMという培養技術の改良プロトコールについて発表しました。

レスキューIVMとは、IVFの際に予定外に採れた未成熟卵に対して緊急で体外成熟培養をする方法です。
レスキューIVMの際に、c-AMPという卵細胞内に含まれている物質の濃度を一度高めてやると成熟率や受精率などが飛躍的に良くなる、というのが今回の発表の内容です。

アメリカの学会なので当然英語で発表する、という以外は日本の学会とそう変わらない、と思っていたのですが…さすがはアメリカ、すごい規模でした。

会場は普通に歩くだけで端から端まで5分かかる程広く、参加者の数は多く、国籍も多様です。
全ての演者が順に発表して質問に答えていては時間が足りないので、質疑応答の時間が設けられています。
それが朝7時からの、朝食を摂りながらのポスターセッションです。

発表内容をまとめたポスターが貼られた会場にパンや飲み物などが用意されていて、発表者も質問者も食事をしながら討論をするというアメリカならではの形式です。
林檎を丸かじりしながら怒涛のように喋る人がいてびっくりしましたが、レスキューIVMに興味を示して詳細を聞いてくる人、ポスターを写真に収めていく人などもいて、とても有意義なセッションでした。