
前編では、顕微授精における精子選びの基本と、より高倍率で観察する「IMSI」がどんな技術なのかをご紹介しました。
後編では、実際にIMSIがどのように行われるのか、そしてどんな方が対象になるのかを見ていきます。
IMSIはどのように行われるの?
IMSIでは、採取・調整した精子を専用の高倍率顕微鏡で観察します。
胚培養士が精子頭部の状態などを詳しく確認しながら、顕微授精に使用する精子を選択します。
選ばれた精子は、その後、通常の顕微授精(ICSI)と同じように卵子へ注入されます。
つまり、IMSIは受精の方法そのものを変える技術ではなく、顕微授精に用いる精子を選ぶ段階で、より詳しく観察するための技術です。
IMSIでは、精子をどのように選択する?

どのような場合にIMSIが検討されるの?
IMSIは、体外受精を受けるすべてのカップルに必要な方法ではありません。
例えば、
● 顕微授精を繰り返しても良好な結果が得られない
● 精子の形態異常が多い
● 良好胚が得られにくい
● 精子側の要因が関係している可能性が考えられる
といった場合に、選択肢の一つとして検討されることがあります。
顕微授精では、精子の運動性や形、状態など、さまざまな情報を総合的に判断しながら、用いる1個を選択しています。IMSIは、その判断を助けるための技術の一つです。
つまり、「IMSIなら必ず良い精子が選べる」ということではなく、必要なカップルに対して、より多くの情報を得るための方法として活用されています。
IMSIは、精子選択のための技術
「そんなに詳しく見られるなら、きっと良い方法なのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、IMSIを行えば、すべてのカップルで妊娠率や治療成績が向上するわけではありません。一部では有用性が報告されていますが、効果はカップルごとの状態や治療経過によって異なります。
すべての方に必要な方法ではありませんが、精子の状態やこれまでの治療経過などを踏まえ、必要な場合に選択される顕微授精の方法の一つです。
「自分の場合はIMSIが必要なの?」「顕微授精ではどのように精子を選んでいるの?」など、治療について疑問や不安がある方は、一人で悩まずに相談してみましょう。
オーク会では、看護師・胚培養士による無料カウンセリング(オンライン・電話)を実施しています。体外受精や顕微授精、男性不妊、先進医療などについて、専門スタッフが疑問や不安に丁寧にお答えしています。治療を検討されている方は、ぜひご活用ください。
詳しくは、オーク会「無料カウンセリングのご案内」をご覧ください。
<<ミズイロと学ぶ!高倍率で精子を見極める「IMSI」とは?(前編)~精子をより詳しく観察して選ぶ顕微授精の技術~
次回へ続く
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