不妊に関するニュースをお届けします 2015年7月

不妊に関するニュースをお届けします 2015年7月

オーク会事務部です。

不妊に関するニュースをまとめて、定期的に発信しています。

客観的な事実に基づいたニュースをお届けします。
2015年7月の主なニュースは次の2つです。

*卵子提供、代理出産「産んだ女性が母」 自民部会が了承(2015.6.26)

  • 自民部会は産んだ女性を母親とし、精子提供に同意した夫を父親と定めた
  • 夫の同意を得て夫以外の精子を使って妊娠した場合、夫が父親となる
  • 現在の民法では卵子の提供者と産んだ人のどちらが母親になるか明文化されていない

< サマリー >
自民党の法務部会と厚生労働部会などの合同会議は、第三者の精子や卵子を使った生殖補助医療による親子関係について、卵子提供や代理出産では産んだ女性を母親とし、精子提供では提供者ではなく夫を父親とする民法の特別法案の骨子を了承したことを発表しました。

これを機に、国内での代理出産など、生殖補助医療に関する規制等の法整備は今後さらに議論されていくことになるでしょう。

*高齢流産:たんぱく質「コヒーシン」減少が主原因(2015.7.2)

  • 理化学研究所などの研究グループが世界で初めて卵子の染色体が誤って分配される様子を結論づけた
  • 卵子が老化するとコヒーシンが減少、減少したことで染色体の分配が異常を起こす

< サマリー >
理化学研究所などの研究グループは、妊娠時の年齢が上がると流産やダウン症児出生の頻度が増すのはコヒーシン(卵子内の染色体同士を結びつけるたんぱく質)の減少が主な原因として考えられることを発表しました。

卵子は老化するとコヒーシンが減少することは分かっていて、その減少でコヒーシンが不足することによって卵子の染色体の分配が異常をきたしているとみています。

今後研究を進め、なぜ加齢に伴ってコヒーシンが減少するのか調べていく、と同研究グループのチームリーダーは述べています。

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