公的な卵子凍結助成金の行方

公的な卵子凍結助成金の行方

こんにちは。医師の船曳です。

以前いくつか都道府県・自治体ごとの卵子凍結や体外受精に対する助成に関してブログで紹介させていただきましたが、今回、東京都が支援を検討しているとのことです。

東京都の未婚率は女性に限っていうと、30代36%、40代22%ですから、この数字を見ると非常に意味があると思います。つまり、40代で結婚して(パートナーができて)子供を持ちたいと思う方も多いということですね。

社会的適応での卵子凍結は、当院においても、銀座院(東京都)、梅田院と住吉院(大阪府)ともに、年々増えています。ただ、ネックになるのは、やはり費用です。まったく保険を使えず、全額自費になりますから、1周期少なくとも25万円程度(発育卵胞数、採卵数により大きく変わります)で3〜4周期となると、100万円以上の出費となります。

ただ、凍結した卵子数が多いほど、その凍結卵子を用いた治療で妊娠出産される可能性も高くなります。御自身の凍結卵子で、すでに3人のお子さんが授かった方もおられますよ。

今後、大阪、神奈川、と、どんどん他の都道府県・自治体が追随していってくれると嬉しい限りです。

当院での卵子凍結に関しては、ホームページにかなり詳しく書いています。また、月に一度、オンラインでの卵子凍結セミナーも行っていますので、興味のある方はご参加ください。

内容は適時アップデートしており、参加者の皆様の選択の一助になれば幸いです。

<最近の報道>

小池都知事、健康な人の卵子凍結支援「対応を検討」

健康な女性の「卵子凍結」1135件 がん患者らの“医学的”卵子凍結の8倍に 学会調査

日本受精着床学会会員の皆様へ(卵子凍結に関するアンケート調査に関しまして)

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