菅義偉前首相

菅義偉前首相

医師の田口です。

4月1日から不妊治療の保険適用が開始されました。大枠の方針は決まったものの、細かい条件についての疑義が絶えず、医療機関からの質問が山積みで、厚生労働省保険局医療課から「不妊治療に係る診療報酬上の取扱いについて」という形で回答はあるものの、まだまだ混乱を極めています。当院も準備に準備を重ねてきたつもりではありますが、いままでと同内容の作業をするにも、書類の確認作業等が追い付かず、患者様にはご迷惑をおかけしていると思います。まずは大変ご不便をおかけしていることに、お詫びいたします。

標準治療に落とし込む煩雑さから(多分)、ずっと実現ならなかったのが、菅前首相が堂々と最優先課題として公約に掲げたことで一気に進んだ感じがします。それでも、直前まで「やっぱり準備が間に合わず、先送りになるらしい」といった噂がまことしやかに囁かれていました。

4月1日、菅前首相はツイッターに、「私が総理大臣の時にお約束した「不妊治療の保険適用」が本日から始まりました。子どもをほくし(原文ママ)ても高額な治療費のために治療を受けられなかった方はじめ、誰もが治療を受けやすくなります。これからも、国民の皆様の声を聞き、1人でも多くの皆様がその願いを叶えられるよう、取り組んでまいります。」と投稿されています。不妊治療中の方からは、感謝の声が集まっていることと思います。

たしかに費用負担が少なくなることで、少しでも多くの方が安心して治療を受けることができるようになります。我々も、今までの経験を踏まえて、個々の患者様の状況に応じて安全で成功確率の高い治療を提案し、提供していきたいと思います。

菅義偉:第26代自由民主党総裁、第99代内閣総理大臣。自由民主党9期、内閣官房長官を歴代最長の7年8ヶ月務める。