オンライン診療

オンライン診療

医師の田口です。

現在、不妊診療のほとんどをオンラインにておこなっています。

不妊診療は方針決めの要素が大きく、採血や超音波検査が必要な場合を除いては、外来とは別にお話しすることで、落ち着いて相談ができること、ご主人と奥様と別々の場所から参加することも可能、通院時間も不要、とかなりメリットが大きいと感じています。

初診に関しては、体外受精に限り、まずオンラインでお話をしていました(当然、治療周期に入る前には超音波検査等の基本検査は受けていただいています)。今年1月に更新されたオンライン指針、そして今回の点数改正で、オンライン初診の点数が正式に設定され、初診からのオンライン診療が事実上認められました。今後は保険診療にも広げて、できるだけ患者さんの負担を減らすようにしていきたいと思っています。

原則、「かかりつけ医」、つまり普段通院している医療機関の医師が行うのですが、

「患者の情報が過去の診療録や診療情報提供書などから一定程度得られている場合にもオンライン初診を可能とする」

「リアルタイムのオンラインでの事前のやりとり【診療前相談】によって「オンライン診療が実施可能と医師、患者双方が合意した」(医師は十分な情報が得られたと確認した)場合にも、オンライン初診を可能とする」

とあり、非常に分かりにくい書き方ではありますが、事実上の解禁、と捉えることができます。

不妊診療の初診には下記の理由でオンラインが非常に馴染むと思います。来院したとしても、初回は問診と治療方針について話をするだけのことが多いからです。その理由は、

1)すでに他の婦人科で、基本的な検査を済ませていることが多い。

2)相談の結果、ご本人の求めている治療を提供できないことが分かることも多い。

3)内診や精液検査などは、充分納得したうえで受けたい方が多い。

また、指針の中には、「オンライン診療と対面診療との組み合わせが原則であり、例えば、患者に「かかりつけの医師」がいない場合(例えば【診療前相談】を踏まえてオンライン初診を実施する場合など)には、オンライン診療を行った医師が対面診療を行うことが望ましいが、患者の近隣にある「対面診療が可能な医療機関」を紹介することも想定される」との文言があります。当院での不妊診療を希望している場合でも、最低限必要な検査、つまり超音波検査やホルモン採血などは、近隣のクリニックをご紹介して、負担を減らすことも可能です。

今まで当院はできるだけ近隣のクリニックをご紹介して、連携を試みてきましたが、自費診療の体外受精の場合、料金設定が異なっているなど、不都合な部分も多くありました。保険診療をベースに、今後ますます医療機関同士での医療連携が必要になってくると思います。