子宮筋腫

子宮筋腫

医局カンファレンスです。

子宮筋腫は、良性でありながら、多発したり、急に大きくなったり、症状が突然現れたりして時に大変な状態を引き起こすことがあります。
一部の筋腫が着床に悪影響を与えることは以前にもブログで取り上げました。

手術で筋腫を取り除いたからといって、必ずしも妊娠に結びつかないのが頭の痛いところです。また妊娠を目指す女性には使い難い薬が多いです。
(Pritts EA, et al. Fertility and Sterility 2009, 91, 1215-1523)

古くから知られる子宮筋腫ですが、その研究は十分に進んでいるとは言えません。筋腫組織を体外で育てて研究にもちいるのは大変難しい技術なのだそうです。動物モデルも造られてはいますが、実用的な研究に至った例はあまり見た記憶がありません。

子宮筋腫を持つ新たなモデルマウスが出来たという発表が最近ありました。
(Drosch M, et al, Fertility and Sterility, in press)非常に多角的に調べられていて感心しましたが、まだ病態解明や治療法につながる何かが明らかになったわけではありません。

ただこのマウスは遺伝子改変はなされておらず、ホルモン製剤を用いなくとも筋腫組織が維持できるのが特徴のようです。
今後の検討が待たれます。