慢性子宮内膜炎…その2

慢性子宮内膜炎…その2

医局カンファレンスです。

2月23日の続きです。

抗生剤を使った治療により、形質細胞が子宮内膜から消え、その後の胚移植で妊娠率が改善したことから、細菌感染が引き金になって慢性子宮内膜炎が引き起こされる可能性が考えられます。

従来の病理検査の手法では、形質細胞を見つけることはかなり難しいため、当院では慢性子宮内膜炎の診断にあたって、子宮内膜組織の特殊染色をはじめました。

作業に手間が掛かること、必要に応じて追試が必要であること、などの理由で診断までにしばらく時間を頂いております。

まだ着床不全と慢性子宮内膜炎との因果関係は確定しておりませんが、もし原因となっているのであれば、比較的簡単に治療が可能ではないかと考えています。

なお、抗生剤の処方と治療の効果判定についても当院で行っております。