精子の劣化…その2

精子の劣化…その2

医師の多田佳宏です。

人間の精子悪化の続きです。
遺伝子や種の継体としての精子の話については、進化の過程の話でそうなんだと思ったのですが、実際には、急激に精子の悪化が進んでいるとのことでした。

その原因として、環境ホルモンの影響が考えられています。

人間が合成した化学物質などがエストロゲン(女性ホルモン)様の働きをすることにより男性に悪い影響を起こす可能性があるとのことです。
精子生成には男性ホルモンが必要なのですが、女性ホルモンはその働きを妨げる作用をします。

あとほかには、現代人の生活の変化もあるのではないかなと思います。
精子の競争以前に、個体存在のきびしい競争にさらされ、ストレス多くすごしている男性が多いように思います。

この前、ファンキーモンキーベイビーズのヒーローなる曲がたまたま流れていたのですが、いい歌だなと思いながらきいていました。でも男の人のこのがんばる生活はちょっと精子に悪いよなと思いました。