ノーベル賞

ノーベル賞

理事長の中村嘉孝です。

世界で初めての体外受精を成功させたエドワーズ博士が、ノーベル賞を受賞されました。画期的でインパクトの大きな技術であるにもかかわらず、これまでノーベル医学生理学賞を受賞できなかったのは、倫理的な議論があるからだとも言われていました。
今回の受賞についても、ローマ法王庁の生命倫理担当者が「深刻な道徳的疑問を引き起こす」と批判したと報じられています。

有力視されていたiPS細胞の山中先生は、残念ながら受賞なりませんでしたが、iPS細胞の技術は今後、体外受精さえも変えていくことになるでしょう。

今は早発閉経などで卵子ができなくなれば、そこで治療が終わってしまいますが、たとえば皮膚や口腔粘膜などの細胞をとってきてiPS細胞をつくり、それから卵子を作り出すことができるようになります。

色々な議論、考え方があるでしょうが、世界で最初の「試験管ベビー」が誕生してからすでに32年、400万人の体外受精児がこの世に生を受けています。

-神はノアと彼の息子たちを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、地に満ちよ」(創世記9.1)