妊娠検査薬では陰性であっても血中hCGによる妊娠判定の必要性の検討

妊娠検査薬では陰性であっても血中hCGによる妊娠判定の必要性の検討

医局カンファレンスです。

先日大阪産婦人科医会にて産婦人科の先生方を対象に当院の症例を発表してまいりましたので、報告致します。

タイトルは、
「妊娠検査薬では陰性であっても血中hCGによる妊娠判定の必要性の検討」

発表したのは、胚移植をした周期の妊娠判定が尿では陰性だったが、血液では陽性の方がどの程度いらしたか、またその後の妊娠経過はどうだったか、という内容です。

当院のオーク住吉産婦人科、オーク銀座レディースクリニックにて、2016年1月から2018年3月までにART治療を行った4977周期の方のうち、尿での妊娠検査薬では陰性であったが、血中hCG値による判定で陽性を示された方が222例ありました。
一般的には、尿中hCGが陰性だったのに血液では陽性、なんていうことはない、というような印象があるかもしれませんが、4%もいらっしゃったということです。
尿ではでないようなわずかな量のホルモン陽性の方でも、その後3例も出産されていたことに、会場の先生方は驚かれていました。

毎回判定時採血しないといけないのは大変だと思いますが、尿にはでないほどの微量なhCGホルモンを血中では判定できる、
また、ごく少量のホルモンであっても出産にいたった方がいらっしゃるので、頑張りましょう。