
不妊治療をされているカップルは、さまざまな事情を抱えています。
今回のお話のテーマは、「跡取り問題」。
このご時世に?と思うかもしれませんが、伝統芸能の世界では、跡取りの問題は今でも非常に重要です。「男の子がほしい」となると、なかなか授からない日々は想像するだけでも辛いものです。
しかし、伝統芸能の世界に限らず、身近なところでも跡取り問題は存在します。友人は、田舎のやや大きな家に婿養子として入り、4人の子どもを授かりました。昨年、4人目が生まれたのですが、上3人は女の子、4人目が男の子でした。友人からは「やっと役目を果たしたよ…」というメッセージと赤ちゃんの写真が送られてきました。
と、身近な例もありましたが、今回はこの「命の始まり」、胚の発育について見ていきましょう。
胚って、なに?
受精卵
「精子と卵子が出会い、受精が成立した直後の1個の細胞」
● 精子と卵子が融合した直後
● まだ1細胞(1個)の状態
● これから分裂していくスタート地点
胚
「受精卵が分裂をくり返し、発育を始めた段階の呼び名」
● 2細胞、4細胞、8細胞…と分割が進んだ状態
● 桑実胚、胚盤胞なども胚
● 着床に向かって発育している
まとめると、「受精卵は胚になるための最初の姿」と考えることができます。
卵子と精子は、どう出会うの?
1個の卵子と1個の精子が出会い受精します。
受精できる卵子は「成熟卵(MⅡ期)」である必要があり、体外受精では排卵誘発により成熟卵を得ることが重要です。
自然妊娠では、受精は卵管膨大部という卵管で一番広い場所で起こります。
体外受精では、卵子と精子は次の方法で出会います。
通常媒精(c-IVF:ふりかけ法) … 運動性のある精子を卵子に振りかけ、自然に受精するのを待ちます。

顕微授精(ICSI) … 顕微鏡下で極細の針を用いて1個の精子を卵子の細胞質へ直接注入します。

自然妊娠とふりかけ法では、受精の仕組みは同じです。卵子の周りに群がった精子は、頭部先端の「先体」から様々な酵素(ヒアルロニダーゼなど)を放出し、卵子の周囲にある顆粒膜細胞や卵丘細胞、透明帯を溶かして進入します。1個の精子が卵子内に侵入すると、透明帯の構造が変化し、他の精子は入れなくなります。こうして1個の卵子と1個の精子が出会い、受精が完了します。

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第13話(その2)へ続く
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