第20回日本IVF学会に参加しました…その2

こんにちは。胚培養士の小林です。

先日、宮城県で開催された第20回IVF学術集会に参加してきました。
様々な講演や発表を聞くことができ、とても興味深かったです。
その中で、ART出生児間で比較した胚凍結融解がお子様の身体発育に及ぼす影響についての発表に関心を持ちましたので紹介させていただきます。

多くの場合、ART(生殖補助医療)を行うとき、1回の採卵で複数の卵を採取します。それらの卵は受精後培養し、新鮮移植を行うか凍結をして保存します。凍結した卵は次の周期以降に融解胚移植に用います。
不妊治療を行う上で様々な不安があると思いますが、凍結した卵を用いることに不安を感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

発表ではARTで出生した児の発育について新鮮移植と凍結胚のグループ毎にアンケート形式で調査していました。
出生から6歳までの期間で身長、体重、先天性異常の有無を調べた結果、融解胚移植グループの方が出生時体重が重いが、それ以降の成長に有意差がなく、身体発育は短期間でキャッチアップするとのことでした。また、先天異常率に有意差がなかったことから、胚の凍結融解は児の先天性異常に影響を及ぼさないとのことでした。

ARTによって生まれたお子様の予後調査等はこれからも日々積み重ねられていくと思いますので、患者様の不安を少しでも解消できる情報を提供できるように、今後も注目していきたいと思います。