ESHREで発表しました

ESHREで発表しました

医師の船曳美也子です。

ご報告が遅くなりましたが、7月2日より開催されたヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)で当院のIFCE(子宮内膜再生技術)の結果を発表してきました。

私達が発表したのは、子宮内膜のscratchingが着床に極めて有効であった、という報告です。

一般的に、妊娠にいたらない理由の3割程度は着床と考えられますが、着床不全の原因は100%解明されていません。
子宮の内膜scratchingの効果には、賛否両論あるのですが、ちゃんと論文を読むと、scratchingの方法も時期も異なるのです。

ネットニュースや不妊ブログで、医師による論文紹介もありますが、精読された内容が拡散されているわけではないので、ネット情報はくれぐれも注意しないといけないなと改めて思いました。

さっそくコクランレビューの審査の方が興味をもってくださいました。
結果が出る治療のワールドスタンダードを決めるにあたり、当院のデータが参考になれば幸いです。