日本生殖医学会学術講演会に参加しました

日本生殖医学会学術講演会に参加しました

胚培養士の小畠です。

11月3日に日本生殖医学会の学術講演会に参加してきました。
私は今回の学会では、当院の先生も発表していた胚移植、着床の発表を多く聞いてきました。ホルモン補充や患者様のホルモン値の検討など様々な発表がありました。どの病院も着床率を上げる為様々な検討を重ねている事が分かりました。

当院での融解胚移植は患者様のご希望に添えるよう様々な方法をとっています。

  • 自然周期やホルモン補充周期、ホルモン補充周期でも経口薬、膣座薬、ジェルなどたくさんの選択肢をもうけています。
  • 移植日決定の為の内膜測定時にホルモン採血をし、その結果によって移植に適していないホルモン値の場合は移植を見送る様にしています。
  • 通常であれば採卵後5日目で凍結した胚はそのまま5日目で胚移植するのですが、当院では胚と子宮内膜を同期させる事で着床率を向上させる事を目的に、胚の成長度合いにより移植日を決定する方法をとっています。
  • ERA検査という、内膜が着床可能な状態にあるか遺伝子レベルで調べる検査があります。その結果に合わせて着床可能な日に移植を行います。

今後も患者様のご希望や胚、内膜の状態などを考慮した「テーラーメイドのIVF」をコンセプトに、妊娠に早く近づけるようその患者様にとって最善の方法を提供していきます。