
紡錘体(ぼうすいたい:spindle /スピンドル)という言葉を、治療の説明で聞いたことがある方もいるかもしれません。
顕微授精(ICSI)では、この紡錘体を傷つけないよう、さまざまな工夫がされています。
POLスコープICSIは、そのひとつの選択肢です。
胚培養士ミズイロでは、学会へ出席し、主人公が「ICSIの際の最適な位置」を見つけることの大切さについて口頭発表を行っています。
今回は、紡錘体とは何か、そしてPOLスコープICSIがどのような考え方のもとで行われているのかをご紹介します。
紡錘体ってなに?
紡錘体は、染色体を分けて新しい細胞をつくり出す時に現れます。
細胞が持つ染色体の数は変わらない体細胞分裂、染色体の数を半分に減らす減数分裂の際にも紡錘体が形成されます。
減数分裂は、生殖細胞である卵子や精子にだけ起こる特別な分裂で、2回起こります。受精の際には、精子は2回の減数分裂が完了していますが、卵子の場合、2回目の減数分裂の途中で排卵されてきます。
このとき、卵子には、第一減数分裂が完了した際に放出された第一極体が卵子の細胞質の外に放出されています。紡錘体は、細胞質の中にあり、分裂の途中で待機しているような状態です(図は、紡錘体をわかりすく大きく描いています)。

「え? 途中なの!?」と驚かれるかもしれませんが、これが精子と受精できる卵子で、成熟卵子と呼びます。
途中で止まっていた第二減数分裂の再開は、精子と受精することがスイッチとなります。
精子が入ってくることによって、紡錘体の働きが再開し、染色体を半分に分配するように働きます。
紡錘体=染色体ではなく、染色体を半分に分配するシステムや装置と考えればわかりやすいかもしれません。
<<ミズイロと学ぶ!– 第14話 タイムラプスインキュベーターとは?培養で「わかること」(その2)
第18話(その2)へ続く
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