不妊治療中の心構え…その1

不妊治療中の心構え…その1

医師の船曳美也子です。

もう読まれた方も多いかもしれません。VERY 8月号に「不妊治療は夫婦の絆を深めます」というタイトルで、不妊治療をうけた著名人(カップル)4組の経験談が載っていました。

10年前くらいまでは、まだ不妊治療や体外受精が特殊な治療のように思われ、家族には内緒にしているというかたもいらっしゃいました。最近は、本やインターネットを通して、自分も不妊治療をうけたという芸能人カップルの話が話題になり、治療が身近なものになったことに隔世の感があります。

この特集の最初にのっているのが石田純一、東尾理子夫妻。

そういえば、去年の夏、日本テレビ『世界仰天ニュース』で体外受精の話に私が出演したとき、石田純一さんがパネラーでいらしてました。

収録は4月だったので、そのときは、まだ不妊治療をしているとはおっしゃっていませんでしたが、7月放送の後に、不妊治療を始めましたと発表されたので、もしかしたら、あの収録がきっかけで受診されたのかな、なんて勝手に想像しています。

4組の経験談を読むと、有名人であっても、経験されることはみんなと全く一緒だなと、わかります。
みなさん、今日がタイミングです、といわれても主人につたえるのがつらかった、とか、月経がきたら落ち込んで泣いてしまった、とおっしゃっています。

ただ、東尾さんは生理がきても落ち込んで泣くことは一回もなかった、と。
「ゴルフは一打の失敗を後に引きずることが命取りになるので、いかに気持ちを切り替えるかのコントロールを常にやってきた結果かもしれません。」(本文より)

東尾さんのインタビューをよんで、すごい、さすがにプロゴルファーだわ、と思いました。
なかなか、こんな強い精神力をもつことは難しいかもしれません。
人間ですし、自分の行いを悔いたり、後ろ向きになることもあると思います。
でも、気持ちをきりかえて、前向きに進むこと。これは人生を幸せに生きるこつ、といえるでしょう。

どういう風に治療をしたらいいか悩まれる方に、『たんたんと治療を続けましょう!』という提案をしますが、石田・東尾夫妻がもし当院で治療をうけていらしたら、このお二人の態度は、私たちの考え方と同じで、心構えとして最高だな、と感じていたと思います。