10月7日発生地震後の対応についてのご報告(培養室のクオリティーコントロール)

10月7日発生地震後の対応についてのご報告(培養室のクオリティーコントロール)

こんにちは、培養士の高野です。
昨日10/7 22:41頃、千葉県北西部を震源とする地震が発生いたしました。被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。運休している路線もあると聞いており、一刻も通常通りの生活に戻れますよう心よりお祈り申し上げます。

銀座院のある東京都中央区では震度4との発表がありました。
当院で卵子、胚、精子をお預かりさせて頂いている患者様、培養中の患者様、採卵、移植を予定しておりました患者様におかれましては心配が尽きなかったのではないかと思います。

地震発生後、すぐに看護師、培養士が銀座院に行き、院内の安全を確認しました。
培養中の全ての卵子、胚を顕微鏡下で確認し、問題ないことを確認しました。
また、地震の揺れによりディッシュ内で胚を培養しているドロップが飛んでおりましたが、全ての胚が特定可能な状態でした。卵子や胚が外にこぼれてしまったわけではありませんのでご安心ください。
培養器の電気、ガス等のエラーもありませんでしたので、培養環境に関しても問題ございませんのでご安心ください。
凍結卵子・胚・精子を保管しているタンクに関しても異常を認めませんでした。

地震発生から1時間以内に全ての安全が確認できております。
1週間程度は余震に注意するようにとのことですので、余震が発生した場合についても備えをしております。万が一、余震が発生した場合も同様に安全確認を行います。停電が発生した場合でも非常用電源が設置されておりますので、ご安心ください。

当院では、培養室における緊急時対応マニュアルやクオリティーコントロールを強化しております。
また、現在培養室では当院独自のクオリティーコントロールを行なっており、培養に関わる全ての成績を個人、期間、培養液のロット等様々な視点から見る事ができています。
災害時のみならず患者様に安心して卵子、胚、精子を預けて頂けるような環境になっています。

重ねてにはなりますが、一日も早くもとの生活に戻れる日が来ます事、安心して当院に通院してきただけます事を心よりお祈り申し上げます。