Oak Journal Review: コンテンポラリー・アートと妊娠高血圧腎症のリスク

こんにちは。検査部の鈴木です。

今回は、3月22日に開催いたしましたOak Journal and Case Reviewより、私が紹介したOak Journal Reviewの内容をお届けします。

紹介する論文は、
Does contemporary ART lead to pre-eclampsia? A cohort study and meta-analysis.
Kenigsberg S, Bentov Y. J Assist Reprod Genet 2021;38(3):651–9.
です。

コンテンポラリー・アートと聞いて何を思い浮かべますか? 私はこの論文を目次で見つけたとき、恥ずかしながらライフスタイルとの関係を調べた論文なのかと思っていました。
ここでのアートは、皆さんおなじみのART(生殖補助技術、Assisted Reproductive Technology)の事です。

不妊治療を含む医療技術は日進月歩で進んでいます。そのため以前の常識が現在の非常識となる事もあります。そこでただ昔の技術を踏襲したり知識を信じるのではなく、よりエビデンス(科学的裏づけ)に基づきより良い技術を導入したり知識のアップデートが必要になります。今回紹介する論文では、そのような昔の結果をそのまま信じてはいけないという例です。

妊娠高血圧腎症(1)は、今ほど凍結融解胚移植が普及していなかった頃の研究結果から、凍結融解胚移植では新鮮胚移植より発症率が高いと考えられていました。しかしそれらの研究が行われた時代と現在では胚を凍結する技術などがらりと変わっています。そこで妊娠高血圧腎症の発症率を再度検討したのが今回の論文です。

それでは、研究の詳細はこちらの動画でご確認ください。

参照
妊娠高血圧症候群 – 日本産科婦人科学会
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=6