Oak Journal Review:新型コロナウィルス感染の妊娠初期への影響

Oak Journal Review:新型コロナウィルス感染の妊娠初期への影響

こんにちは。検査部の鈴木です。

当院では、毎週医師や培養士が興味を持った論文を紹介する会(Oak Journal and Case Review)を開催しています。

不妊治療を受けられている患者様には非常に勉強熱心な方も多い事から、これまでにOak Journal and Case Reviewで紹介した論文を毎週動画で患者様や医療関係者など広くこの分野に興味をもたれている方向けに紹介させていただきます。

新型コロナウィルスが広まったこの一年、当院の患者様だけで無く妊活をはじめようと考えているカップルの方々など、新型コロナウィルスの感染がお腹の中のお子様に影響があるのではないかと心配されている方も多いかと思います。

そこで、第1本目として、新型コロナウィルスへ妊娠初期に感染した際に胎児の発達に影響があるか調べた論文を紹介させていただきます。もしかすると専門用語があって分かりにくい部分があるかもしれません。その際にはどうぞお気軽にご質問ください。

SARS-CoV-2 in first trimester pregnancy: a cohort study.
la Cour Freiesleben N, Egerup P, Hviid KVR, Severinsen ER, Kolte AM, Westergaard D, et al. Hum Reprod 2021;36(1):40–7.

COVID-19 pandemic effect on early pregnancy: are miscarriage rates altered, in asymptomatic women?
Rotshenker-Olshinka K, Volodarsky-Perel A, Steiner N, Rubenfeld E, Dahan MH. Arch Gynecol Obstet [Internet] 2020;Available from: http://dx.doi.org/10.1007/s00404-020-05848-0

また、論文の内容とは別に、国が違ってもお子様を望まれる方に共通する点や、国によってこんなにも違うのかと驚く点もありましたので、そちらも「へー、そうなんだ」と思っていただけるとよいかなと思います。