男性不妊と睡眠

男性不妊と睡眠

検査部の宮田です。

男性不妊と睡眠との関係についてお話します。

アメリカの生殖医学会の年次学会で、

  • 男性の1日の睡眠時間が6時間未満である場合、パートナーの妊娠率は43%低下する。
  • 男性の1日の睡眠時間が9時間以上である場合、パートナーの妊娠率は42%低下する。

という、寝不足でも寝すぎでも、男性の生殖機能に影響を及ぼすという研究結果が報告されています。

その明確な原因はまだ明らかにされていませんが、睡眠不足が、精子の総数・正常形態率、性ホルモンのテストステロン濃度に影響を与えていることが原因であると考えられています。

つまり、テストステロンが多く分泌されるノンレム睡眠(深い睡眠)の時間を確保することが重要となります。
また、睡眠の質が悪いと、精子数や正常形態率が低下することもわかっています。
これらのことから、より質の良い睡眠をとることがよい精子をつくるために大切なのです。

勿論、睡眠の質は女性不妊とも関係していますので、日頃からより質の良い睡眠をとるよう心がけていきましょう。