男性不妊外来

男性不妊外来

医師の多田です。

先日、当院で男性不妊外来を受診された患者様の中で、1000人ほどのカルテを調査しました。

ご夫婦で受診されて、精子の異常がなかった方も多く含まれており、一度検査をして診療を終了となっていることもありますが、不妊治療を女性だけのものとせず、男性側の積極的な治療への参加の意思を推し量ることが出来ます。

男性不妊の診察の場合は、精子の確認から始まります。病院での採精が苦手な方は、自宅で精子の採取を行ってもらっても良いです。

自宅での精子の採取の結果が芳しくなかった場合、(特に運動率が低かったなどの所見があれば)病院内での採取も出来ます。精子を採取するためだけの部屋があるので、そちらで採精できます。

あと、卵子と違い精子は日々生産されています。
そのときの数週間の体調の具合が影響することがわかっており、一度、精子の状態が良くなくとも、その次には普通であることも多いです。精子の正確な検査は、時期をずらして3回確認し、その真ん中の値をとることです。よりよき治療のためにも、男性の受診をお待ちしています。