これからの治療の目安

新鮮胚移植の場合

  • 全胚凍結にする

融解胚移植の場合

  • ホルモン剤の種類を変える
  • G-CSF子宮内注入法

融解胚移植周期の薄い子宮内膜に対する顆粒球コロニー刺激因子製剤(G-CSF)の子宮内腔投与

体外受精-胚着床で妊娠の可能性を高めるためには、厚さ7mm以上の子宮内膜が必要であることが知られています。ホルモン補充-融解胚移植周期では、子宮内膜をこの厚さに持っていくために、周期開始後からエストロゲン製剤を使用していただいています。

しかし、約1%の患者さまは、このようにエストロゲン製剤を使ってもこの厚さに届かず、胚移植を延期せざるを得なくなります。

これまでに薄い子宮内膜を改善するべく、いくつかの薬剤が試されてきましたが、いずれも十分な効果を挙げているとは言えませんでした。

胚移植の2‐9日前に顆粒球コロニー刺激因子(Granulocyte Colony-Stimulating Factor; 以下G-CSF)という薬剤を、子宮内腔に1回投与することによって子宮内膜の厚さが改善し、その結果妊娠率が大幅に向上したことが米国生殖医学会雑誌に報告されました(Gleicher N et al., Fertility and Sterility 2011; 95: 2123.e13-e17)。

G-CSF製剤は国内で承認を受けた薬剤(顆粒球増加作用)で、注射剤として広く日常の診療に用いられています。当院では、以下の条件を満たす患者様に対して、G-CSFの子宮内腔投与を行います。

  • 融解胚移植周期のエストロゲン製剤使用では子宮内膜が7mm以上の厚さに到達せず、その結果反復して胚移植が延期となった経緯を持つ患者様
  • 治療の趣意と必要性を理解したうえで、書面にてご本人の同意をいただける患者様

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