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不妊と漢方

 

漢方医学の基本的な考え方

 

■ 気血水とは

漢方の古典的な考え方に「気血水」があります。
「気(き)」は、身体をめぐる作用で目にみえないもの、「血(けつ)」は身体をめぐる目にみえるものでした。いつの頃からか「水(すい)..あるいは津液・痰飲」という要素も身体をめぐる目にみえるもの(赤い液体が血、透明な液体が水)として加わり、気血水と呼ばれるようになりました。漢方では、気血水をみて、治療の手段を選ぶ目安としています。

 

 

気の異常

ⅰ)気うつ 気滞(きたい)

体内を流れる気がうっ滞した状態で、咽頭部にいつも何かが引っかかっているように感じ、無気力・抑うつ気分・不眠等もみられます。

ⅱ)気逆 気の上衝(じょうしょう)

いわゆる“のぼせ”です。顔が赤くなり、めまいや動悸を伴うこともあります。

ⅲ)気虚(ききょ)

気が弱まり、元気のなくなった状態です。
疲れやすくだるさなどがあり、消化器の機能低下を伴うことが多いです。

 

 

血の異常

ⅰ)瘀血(おけつ)

血の流れが滞っている状態とされています。月経やその前後・出産・産褥・更年期などに現れることが多いです。
症状としては、口が乾燥するのに飲みたくない・自覚的な腹部膨満感・皮膚のざらつき・ 舌が暗赤色・下腹部に抵抗や圧痛などが、みられます。

ⅱ)血虚(けっきょ)

血の量的に不足した状態で、いわば貧血です。栄養障害のような症状を呈します。
顔色が悪く、皮膚は潤いなく、髪も抜けやすい状態です。
気虚に対して、痩せて色黒で、活動力のある人が、多いです。

 

 

水の異常

ⅰ)水毒 水滞(すいたい)

体液の代謝や分布の異常による病態を示します。
症状としては、浮腫・鼻水・水様痰・めまい・頭痛などが、みられます。

 

「気血水」をわかりやすく示すために、それぞれの主な状態・症状を示しましたが、気血水は、同時に変動しているはずです。使用する漢方も、どれか一つだけを目標とした配合はほとんどありません。全体のバランスを良くしていくことが、目標となります。

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