反復着床不全の原因と検査・治療

子宮内腔癒着

子宮内腔癒着とは、子宮内膜が炎症を起こし、内膜の組織同士がくっついてしまった状態です。
アッシャーマン症候群とも呼ばれます。

帝王切開や妊娠中絶そのほかの子宮に対する手術や結核菌による感染などが原因となっておこります。
子宮内腔で癒着が起きると、子宮の筋肉の活動を制限してしまい、子宮内膜に必要な卵巣ホルモンが十分に行き渡らないため、子宮内膜が十分な厚さに成長しない可能性が報告されています。
その結果、着床不全や流産、また癒着胎盤を引き起こす原因となることもあります(Charles MM. Seminars In Reproductive Medicine; 2011,Vol 29, No.2, p83-94) 。
子宮卵管造影や子宮鏡で診断される場合が多く、治療はおもに子宮鏡を用いて行います。

子宮内腔癒着、出典:「子宮卵管造影法のABC」、高野 昇

子宮内腔癒着
出典:「子宮卵管造影法のABC」、高野 昇